「そうじゃねぇだろ!!」 散らばった蒼の部屋を掃除しながら、ビクッと飛び上がるあたし。 ゆっくりと蒼を見る。 だけど、蒼はベッドの中にすっぽり収まっていて。 その顔は険しく歪んでいた。 「てめぇ、俺のピックどこにやった!?」 そう言って宙を掻く。 「はっ……ハーモニクスでそれか。 ……やべぇな、艶」