「唯ちゃん、明日何しよう?」
蒼はいつもの太陽みたいな笑顔を浮かべる。
「映画行く?
買い物いく?
遊園地いく?
色々したいなぁ」
あたしも……色々したいよ。
蒼と一緒に、お腹いっぱい笑いたい。
「でも、唯ちゃんにもっと触れたい」
「え?」
思わず聞き返すと、蒼は暗闇の中、目を細めてあたしを見下ろした。
あまりの色気に飛び上がりそうになる。
眠気なんて一瞬で吹っ飛んでしまう。
油断してはいけない。
蒼は、すんごい色気の持ち主だから。
「今夜は唯ちゃんを……」
そう言って、ガクッとベッドに倒れる蒼。
思わず飛び上がったあたし。
だけど、蒼はすでに寝息を立てて夢の中で。
あたしは、そんな蒼をそっと布団の中に引き込んだ。
鼓動が速いよ。
身体が熱いよ。
蒼のせいで、眠れないよ。
だけど……
すごく嬉しいよ。
すやすやと眠っている蒼に抱きついた。
つかまえた、あたしの大好きな人。