「……たい」
あたしの口はそう言ってしまう。
「蒼に……会いたい」
ふっと笑う蒼。
その笑顔が眩しくて、愛しくて。
「分かってるよ、唯ちゃん」
蒼はそう言って、ベッドの上のあたしの額に唇を付ける。
温かくて柔らかい蒼の唇。
触れられただけで、あたしは満たされる。
そして、幸せな気分になるよ。
蒼ってすごいね。
こんなにもあたしを蒼でいっぱいにするなんて。
「明日、土曜日だよね。
久しぶりに休むよ」
「えっ!?」
それって、あたしのせい……だよね?
「そろそろバテてきたからね。
気合いの入れ直しだよ。
それに……」
そう言って、蒼はとびきりの笑顔を作る。
その笑顔にくらっとする。
「メールありがとう。
すっごい嬉しかった」