「それにしても慎吾、練習しないの?

さっきからベース背中にかけてるだけで、ずっとゲームして」




陽介が苦笑いをしながら言う。




「うん、モンハンの勉強してるから」




慎吾が顔も上げずそう言った時……




「てめぇら!!

いい加減にしやがれ!!」




とうとう出た。

鬼の優弥さんだ。

優弥さんは今にも噛みつきそうな顔で三人を睨み、腹の底から声を出す。





「クリスマスにはな、ライブするから」



「は?」



「それと、そろそろ新しいアルバムの制作にかかるから」



「はぁ!?」