だけど…… 「気付かなかった俺が悪いんだよ」 蒼はそう言っていた。 「俺、慎吾とは小さい頃からずっと一緒なのに」 蒼が落ち込むことではないのに。 なのに、蒼はまるで慎吾の身になったかのように悲しんでいた。 あたしは、そんな優しい蒼が大好きだ。