「あれ、マジでないでしょー」
蒼が頬を膨らませる。
「何でみんな知ってんの?
俺がザキ氏だって」
不思議な顔をする蒼を、
「だってどう見ても蒼君じゃん!」
「蒼君がいた時の焼きそば、超まずかったし!」
「てか、これからザキ氏って呼ぼう!」
クラスの女子たちは笑っていた。
最近では、すっかり文学部に溶け込んでいる蒼。
はじめは騒いでいた女子たちも、今は蒼に普通に接している。
……というより、蒼をからかっている。
それは、蒼の人格のおかげかもしれない。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…