「そっか……」




ほら、蒼も複雑な顔をしている。




「羞恥プレイだからね」




いつもそれ。

だけど……




「そんなに聞きたいなら、おいでよ」



「え?」



「舞台袖。

そこで俺のギター見張っててよ」



「えぇ!!?」




あたしは大声を出していた。





舞台袖!?

そんなところに行っていいの!?

あたしきっと邪魔になる!





「いい?唯ちゃん。

……唯ちゃんがいると、俺は頑張れるんだよ。

唯ちゃんがホールの外でおこぼれ聴いてるなんて知ったら、俺は頑張れないよ?」





蒼はずるい。

なんでそんなことを言うの?

そんな目であたしを見るの?

だからあたし、蒼に甘えちゃうよ。