「蒼、ありがとう。

蒼のおかげだよ」





あたしは知っている。

蒼は自分の仕事を投げ出してまで、あたしにつきっきりで教えてくれた。

上達しないあたしにあきれないで、優しく教えてくれた。

あたしはそんな蒼に助けられていた。




お揃いのTシャツ作って、

ステージの構成を考えて、

何回も集まって練習して。



そんなこと、人気者の蒼と出来るはずがないと思っていた。

はじめはすごく嫌だったけど、やって良かったよ。