大学祭二日目……。 焼きそば店は相変わらず好調だった。 というのも、危機感を覚えた賢一が朝から出勤してきて。 フル稼働していたのだ。 頭には白いタオル。 お揃いのTシャツ、 そして、今日は鼻眼鏡。 「それ、やりすぎでしょ」 お腹を抱えて笑う蒼に、 「大丈夫だって!俺陰キャラだし」 賢一は得意げに言っていた。 実際、眉毛までタオルに隠してしまえば、人相はかなり違って見えて。 この鼻眼鏡がFの玄にはとても見えなかった。