……とはいったものの、ギターのことばっかり考えてしまって眠れないあたし。 何度も寝返りを打ち、無理矢理目を閉じた。 「唯ちゃん、寝れないの?」 心配そうに蒼が聞く。 「うん……」 そんなあたしを、蒼は優しく包み込んでくれる。 ボディーソープの香りと蒼の香りと、その胸の温かさに酔いしれるあたし。 少しだけ…… 少しだけ身体の力が抜けたよ。