「あっ……蒼!

駄目だよ、こんな外で」




仮にも蒼は有名人なんだから!





だけど、蒼はあたしを離してくれない。

もがけばもがくほど、ぎゅっと強く抱きしめられる。




「誰も来ないよ。

……来てもいいよ。

だって、本当のことでしょ?

俺は唯ちゃんが大好きなんだから」




あぁ、蒼ってずるい。

いつも直球で、甘くて時々酸っぱい。

あたしの心をがっちりと掴んで離さないよ。

あたしはもう、あなたから逃げられない。






顔を上げると、降り注ぐ口づけ。

優しく、時に激しくあたしを狂わす。




「見せてやろうよ。

俺はこんなにも唯ちゃんを愛してるんだから」





あたしは今日も蒼に夢中。