「お前、なんで此処にいるの」


じっとあたしを見つめたまま、あいつ…………3人のリーダー格、宗也が問いかけるように言ってくる。


わかるんだ…………この人たちは、私をいじめに来たわけでもなくて、純粋に、あたしを見てる。


宗也の瞳が、そういっているかのようだ。


でも、いまはそれがまぶしい。


不登校になってしまったあたしには、それはまぶしすぎたんだ。



とても宗谷の目を見ていられなくて、あたしは顔をそむけた。


「外に出れるの」


出れるよ。


学校とは違って、もっと純粋で優しいものがあたしを迎えてくれるから。


そう言おうとして、やめた。


学校で苦も無く過ごしている君たちにとっては、わからないことでしょう。



だから、黙っておいた。


「外に出れるなら……なんで学校に来ないの」


おかしいよ。


君、何か勘違いをしている。


不登校と引きこもりは違うの。



あたしは、外の自然に休息所を探しているから。



だから…………学校、には、いけないの。



でも、そのことをうまく言葉にできなくて――――――――――――




いつもそう、あたしは肝心なことを言葉にできないから…………



『何思ってるかわかんない』

っていわれてきた。