すっかり長湯してしまった俺と紫音は 少しフラフラになりながら部屋へと戻る 部屋のテーブルの上には さっきふざけて紫音が手にした あの惚れ香水が置いてあった 「この減り具合からして 全然使ってねえんだろ~」 「つーかその香水なんなんだよ つけてもたいして効果ねえし 注意書き無駄に長ぇし」 あの頃はただ興味本意で この惚れ香水とやらを買った 2~3回付けたものの大して効果はなく 最近はずっと部屋に放置したままだった