「どうしたの?」私は言った。
なんか怒らせちゃったかな?
私…何かしたっけ?
「俺…」
新島くんは何かを言いかけてやめた。
なんだろう?
新島くんへの疑問がドンドンふくらんでいく。
「俺さ…
お前のことすきなんだよね」
新島くんは言った。

「え?」
新島くんが私のことす、すき?
えっ?
心臓がバクバクと音をならす。
てかまって。
「新島くんそんなキャラだったっけ?」と私は言った。
そしたら新島くんは
「あー」
と言って
眼鏡を外して
長めの前髪をあげた。

うゎ
かなりのイケメン…

「俺の本性分かっちゃった?
実は色々あってわざと地味にしてたんだ。」
「だけど無理だった。お前と出会って俺は…
俺は…お前に好かれるために地味じゃダメだと思ったんだ。
だから
俺と付き合ってくれないか?」
新島くん
こんなことを想ってくれたんだ。
嬉しい。