ざわついてたクラスが静まり、みんな席に着いていく。





「ん?何か薬品臭いなぁ…、あぁ、栗林お前か」





あたしの顔を見ると呆れ面。





「せんせーい!栗林さんが臭くて、授業出来ませーん!」

「おぉ、すまんな。栗林、そこ掃除しとけよ」

「………はい」





ここのクラスの担任・秋山は、イジめのリーダー・春菜に何も文句を言わない…というより、春菜の親が金持ちでこの学校に大量の寄付金を渡してるから、この学校の先生は誰も春菜を怒りもしないし、むしろおだててばかり。





先生は春菜があたしをイジめてる事に気付いていても、見て見ぬフリ。





これがこの学校の現状。





先生さえも助けてくれない…。





だから、学校なんて大嫌い。





大嫌いなんだ…。