「あのっっ!!」
「…、あ?」
「それ、私が取ろうとしたジャガイモなんですけど…。」
不良という、オーラが思いっきり
でていたので、思わず語尾が
小さくなってしまった。
「いや、俺が先に取ったから
俺のでしょ(笑)」
そう、嫌味ったらしく言ってきたと
思えば…、
「あ、お前、そういえば今日の保健室の奴じゃん。
俺に恩があるよねー?(ニヤッ
金林 優奈ちゃん??」
「何で、私の名前知ってるのよ!!
それに、あなたに恩は、ありません!」
「あれ、覚えてねーの?
俺、お前をベッドに運んだんだけど…」
はっ!?
そう言われれば、思い出したかもしれない。
確かに、運ばれた記憶がうっすら残っている。