「お前ぐらい、いつだって送ってってやるよ。」
「えっ、…」
そんなこと急にいわれたら、期待しちゃうよ…！
「あ、もうこんな時間だ！俺家はいるかんな。お前も早くはいれよ。」
「あっ、うん！じゃあね！」
「おう。また明日」

ｶﾞﾁｬﾝ。
「はぁ～。心臓が持たないよ…。」
こんなときは、
「あげはに電話するのみ!!」
ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ…。
「もしもし、未玖？どうしたの？」
「あげは～。どうしよう！」
「はぁ～。どうせ、航大がかっこよすぎてヤバい！とかでしょ。」
「なんでわかったの？」
あげはは、変なところでものすごい予知能力を発揮する（と思う）。そのくせ、学校ではトップを争うほどの頭を持っているから、世の中って不公平だよね！
「だって、未玖があたしに電話してくる時って、たいがい航大の話じゃない。」
「そう…なの？」
自分では、自覚もないや。
「そうよ。まぁ、それはおいといて。今日は何があったの？」
このあとあたしは、今日あったこと（まぁ
補習のことと、たくさんしゃべったことしかないが)を話した。