穏やかな夕食。先輩に言ったら爆笑されそうだな、と思いながら、一日。

久喜は何故か家に泊まった。

「リビングで寝るのよ」

と、母親の一言と共に布団が敷かれた。

……私の脳みそが追いついてない。

階段を降りて、リビングへ行く。まだ薄暗い部屋を進んで、カーテンを開いた。

足の裏に布の感覚がある。布団の端を踏んでいたらしい。朝陽が差し込んで、細い男の足が見えた。

「……眩しい」

もそもそと毛布へ潜り込んでいく姿。

「こどもみたい」

「うっせ」

あ、起きてたんだ。