長かった夏休みも終わり、二学期が始まった。
海斗と私は高校は別。でも授業中も連絡を取っていた。そして私は彼氏ができたことを高校の友達にも話をした。高校の友達もまた遊びか。くらいにしか思っていなかったと思う。海斗はいつも私の電車の時間に合わせて自転車で駅まで迎えにきてくれていた。それからは二人で自転車に乗りながら私達の町の色々な所にいった。 そして安全パトロールの人たちや警察からも二人のりをしていて注意されることも多かった。 デートというデートではないけれど、二人で一緒にいれるだけで幸せだった。そして夜中には海斗が私の家に自転車で時間をかけてきてくれていた。海斗はいつも私のうちにきてベッドの上に座って決まってこう言うの。「あー疲れた。んー。愛里、おいで」 私はそれが大好きだった。そして海斗は抱っこしてくれて抱き締めてくれる。そして海斗の癖は耳たぶを触ってくる。 「愛里、愛してるよ」そう言われると体がぞくぞくするくらい心地いい。 海斗に触れるたびに離れたくないって気持ちが強くなって、大好きさが増している気がした。海斗さえいればなにもいらなかった。