高校生一年生の夏、やっと夏休みに入った。
夏休みだというのにバイトと補習があってつまんない毎日を送っていた。

そんなある日、友達から夜遊ぼうとメールが入った。そこには友達の彼氏とその友達が来るとかかれていた。
私はどうしようか迷っていた。
でも、毎日退屈してるし、行ってみようかと思い、「行く」と返事をした。
なれない化粧をして親に気づかれないよう家を出た。
近くまで友達の美桜が自転車で迎えにきてくれていた。
「ごめん!迎え来てくれありがとー」
「あっちもう揃ってるからね!自転車ぶっとばしていくから捕まってて!」

待ち合わせは自転車で20分くらいの体育館。

体育館につくと、男が三人。
1人は友達の彼氏。そしてその友達2人がいた。
「あ、どうも初めまして愛里です。」と言うと
ちょっと無愛想に「どーも」と返してきた。それが2人の最初の会話だった。美桜が「あ、海斗君の自転車の後ろ乗って!」と言ってきた。私はこの人の後ろか...
仕方ないか。くらいで後ろに乗った。
それから河原に移動した。自転車をこいでいるときは別に会話もなかった。河原についてから色々な話をした。年は私の二個上。どこの高校通っているのか。などたわいもない話だった。数時間河原にいて私はトイレにいきたくなってしまった。でも河原にはトイレはない。近くのコンビニにいくのにも自転車でないと行けない距離。私は海斗に「トイレに行きたいから連れてって」と言った。「めんどくせー」といいながらも「ほら、後ろに乗れよ」と言ってきた。ちょっと不器用なだけで本当はいい人なのかもしれないと心の中で思った。 コンビニにいく途中で警察がパトランプを回して止まっていた。警察にばれたら厄介なことになると思った私達は近くのショッピングセンターの駐車場で警察がいなくなるのを待っていた。二人だけでいるとやたらドキドキして緊張して仕方なかった。会話をしているうちに海斗が急に抱き締めてきた。そしてキスもしてきた。私は流れに身を任せていた。でも、嫌じゃなかったし、逆に嬉しかった。この時はまだ自分の気持ちに気づいてなかった。 それから警察がいなくなり、無事にコンビニにいって、みんなの待つ河原に帰ってきた。 美桜は心配していたらしく、「遅かったじゃん!!もーう!なにしてたのー!」と言ってきた。「ごめんごめん!警察いてさ、身動き取れなかったんだよね」それ以上のことはこの時は言わなかった。 それから朝になり美桜は彼氏と帰っていってしまった。そしたら海斗が「お前足ないだろ?俺送ってやるから」と言ってきた。私は甘えて送ってもらった。朝帰りの空はとても晴れていて綺麗だった。家につくと優しくキスをして頭をなでてくれた。「またな。ちゃんと寝ろよ。」 私はドキドキが止まらなかった。初めてのドキドキだった。家についてからも中々寝れずにいた。二人きりになったときにアドレスを交換したが、どうメールを送ればいいかいつ送ればいいか悩んで悩んでそのまま眠りについた。