「………え?」
ギルク達三人は目を丸くしてリディンを見つめる。
彼女は真顔で頷いた。
そして、その紫の瞳でアレンを見る。
「………………。」
美形少年は黙り込んで、不機嫌極まりない顔をしていた。
「…それって俺なんですか」
しばらく無言だったアレンの言葉が沈黙を破る。
「そうじゃと私は思っておる。碧の瞳なんてそうあるものじゃないからのう。
それにアレン、お前は剣士じゃ。」
そのリディンの強い言葉に、アレンは嫌そうに
「何で俺が?」
と短く聞いた。
「?」
リディンは不思議そうにアレンを見る。
「別に魔王何て恨みもないし興味もないのに。無意味な殺しはしたくない。」
きっぱりと言ったアレンにそこにいた全員が驚いた。