アレンとは違って真剣な表情でリディンは言った。
「大事な話があるのじゃ。」
ギルクとイル、レイの三人は顔を見合わせる。
(…出た方がいいのかしら)
(そうなのかなぁ)
(大事な話らしいしアレンだけに言うんだから、きっとあたし達はいない方がいいのよっ)
目で会話し、その場を立ち去ろうとした。
「お待ち、そなた達も聞きなはれ。」
その言葉で実は話を聞きたかったりした三人は、体育のテストだと満点であろう完璧な回れ右をして戻った。
「…話って?」
すっかりいつもの無表情に戻ったアレンは目だけ真剣だ。
リディンは一つ咳払いをし、ソファーに並んで座った四人を見回した。
「…神の予言、というものを知っているかの?」
「神の予言?」
イルが首をかしげた。
四人の中で一番情報通の彼女がわからないので、やはり他の三人もわからないらしい。
「…そうかい。ならば教えなければいけないな。」