「高校生活始まりだー!」


あたし、唐沢梨香(からさわりか)は、
皆から、りーちゃんって呼ばれてる。


皆に理由を聞くと、


『子供っぽいから。』


そんなに子供っぽいかなあ??


でもそんなあたしも今日から高校生!!


この学校で、絶対彼氏とか作って、大人
っぽくなるんだから!!


「ねえねぇ!未来!中学校の時よりも沢山人がいるよ!凄くなっ、いっ、痛い!!何すんの!?」


「何すんのじゃない!!りーちゃんうるさい!目だちすぎ。」


「え…?」


と、周りを見てみると、皆があたし達のほうを、クスクス笑いながら見てた。


「っ…!スミマセンでした…」


あたしはとにかく謝った。


「はぁ…これだからりーちゃんは子供っぽいんだよ。」


「う、うるさい未来!」


こんな風に幼稚園からのあたしの親友の上月未来(こうづきみく)はずっと注意してきてくれて、あたしはスッゴク助かっている。


「お前ら二人ともうるさい。」


そ、その声はたっくんだ!!


あたしが振り向くと、たっくんこと、中島辰がいた。


「はあ?何な訳?あたしはりーちゃんを注意してるだけだし!」


「だから、その声がうるさいって言ってるの。」


「ね、ねえ…。二人とも…。」


「「何?りーちゃん!」」


「二人が一番目立ってると思うんだけど…。後、りーちゃんじゃなくて、梨香って読んでほしいんだけど…。」


実際、あたしたちがうるさくしているところへ、先生が来てしまった…。


「お前らうるさいぞ!!!新入生か?」


「はい…。」


と、あたしは答えた。あたしがそういうと二人は頷いた。


先生は新入生だからはしゃいでしょうがない、という理由で、なんとか見逃してくれた。


「はあ…。しっかし、りーちゃん…じゃなくて、梨香さ、可愛すぎ!!」


と、未来は言った。すると、たっくんも頷き始めた。


「え?どこが可愛いの?ただ、名前で呼んでって言っただけなんだけど…。」


「上月。こいつが分かる訳ねーだろ?天然ちゃんなんだから。」


たっくんはそういうと、1人でクラス分けが発表されている所へ行ってしまった。




あたし達は、たっくんの後を追いかけるようにして、付いていった。


クラス分けの結果、3人共に同じクラス!