銀色の 雨に降られて
俯く君の
冷たい肩を 抱き寄せる
傘をさしても ずぶぬれの
凍えた心に 降る雨が
僅かでも 和らぐように
散り落ちる 儚い花を
包み込む
僕は優しい 風になりたい
流される 哀しき花を
掬いあげ 水魚に変える
手でありたい
哀れ雨は その身に降り注ぎ
哀れ愛は 心優しく抱き寄せて
哀れ思いは 心癒し心に宿り
白き靄かかる明日を 照らし
流れる涙の雫
泣かないでと呼ぶ声に
水色の空を仰ぐ
落ちる涙の数よりも
心に溢れる 数多の優しさに
私の胸に貴方に貰った貴方の花の種が
静かに静かに 花開く
君の流す涙が
僕の心に届く時
君は優しく微笑んで
泣いてないよと笑ってみせる
君の流す涙の理由が
僕の心に響く時
君は優しく微笑んで
何でもないよと笑ってみせる
頑張ってる君が切なくて
頑張りすぎる君が哀しくて
僕は君を
ギュッとしたくなるけれど
そんな僕の心に君は
気づいてさえもいないから
優しい君の心が
泣いていないかなと
僕は心配で堪らなくなる
優しい君は
何も話さないけれど
少しは我が儘や弱音を
言ってごらんと
声をかけたくなる
辛くない?
と尋ねたくなる
君の笑顔に励まされ
僕はたくさん
優しさをもらっているんだ
僕は君に
一言伝えるよ
ありがとう
会いたいと指で
机の上に書いてみる
グラスに氷浮かべて
グラスを右に左に傾けて
氷がカラカラ鳴るのを聴いてみる
溶けてなくなる氷に
過ぎていく時間を重ね
通り過ぎる人を思い浮かべて
愛した日々を振り返る
花火祭りの夜に
貴方の隣で見た花火の灯りは
とても眩しくて
今でも
はっきりおぼえてる
私の心に降る雨は
優しく冷たい雨だった
私の心に降る星は
哀しくて優しい灯だった
会いたいと指で
机の上に書いてみる
涙で滲んだ目に映る
歪んだ文字が泣いている
ひとり
星をみあげて過ごす夜は
貴方の温もりが
ただ恋しくて
貴方の好きな煙草ともしてみる
くゆる煙が哀しくて
傍にいない貴方が寂しくて
煙草をくわえて吸ってみる
貴方の匂いが私を包む
すーと筋を描いて流れる星を
ただ目で追いながら
星の伝説を思い浮かべて
煙草をふかす
慣れた煙草の匂い
いない貴方の温もりが
ふわりと頬にふれ
つぅーと冷たい雫が頬に伝った
幾つもの季節を越えて
君の樹が大きくなりました
陽を浴びて
朝露に濡れ
冷たい雨を凌いで
君の花が咲きました
これからは巡る年
君の咲かせる花が
たくさんの夢や希望や幸せを
ぎゅっと詰め込だ実を結び
たくさんの種ができます
君からつながり
君から広がる たくさんの花
君が生き君が根を張り
君がさらに根を張り
広げていく大地に
幾年も幾重にも
たくさんの人の輪が花を咲かせます
たくさんの大地へ
たくさんの人の心の中
君が蒔き君が育て
君が咲かせた花が
幸せの花を咲き広げていきます
どこまでも
どこまでも
君の幸せの花 咲き薫れ
さぁ 雨が上がったよ
虹を探しに行こう
濡れた服を着替えて
傘閉じて
さぁ 雨が上がったよ
湿った気持ち
渇かしに行こう
くよくよ考えたって
なにも変わらない
心の扉 開いて
晴れた空の下へ出かけよう
悶々と
何かが変わるのを
待ってるのでなく
自分から
何かを変えるために
晴れた空の下に出かけよう
雨上がりの虹を探しに
希望を探しに
だまって うつむいて
膝を抱え
閉じ込もっていても
虹は見れないよ
さあ 雨が上がったよ
辛く冷たく湿った心を
乾かしに
思い切って出かけようよ
僕と手をつないで
虹を
うまくみつけられたなら
心で虹を捕まえて
小さくてもいいさ
君自身の心に焼き付けた
君だけの虹を思い描いて
晴れた空に
君だけの
たったひとつの虹を架けよう
君が心にやきつけた
君だけの希望色した虹を
自由に描いてみよう
空というの名の
果てしないキャンバスでなく
辛さも悲しみも
たくさん耐えて頑張ってる
君自身の心に
君が描く
君だけの虹を架けよう
話せない のではないのです
話そうと していないのです
書けない のではないのです
書こう としていないのです
見えない のではないのです
見よう としていないのです
聞こえない のではないのです
聞こう としていないのです
わからない のではないのです
わかろう としていないのです
伝わらない のではなく
伝えよう としていないのです
どんなに 綺麗な花も
咲こう としなければ咲かないのです
どんなに 立派な木も
茂ろう としなければ茂らないのです
どんなに 綺麗な月も
見よう としなければ 綺麗かどうか
わからないのです
心の扉を 開けて
生きよう としなければ
何もかも 色褪せてしまうのです
夢も 希望も 未来も
心の扉を 開けなければ広がらないのです
雨はキライ
あの日を思い出すから
あの人と最後に交わした言葉
涙が溢れるから
喫茶店の窓を叩く雨
悲しく胸に響くから
雨はキライ
あの人が最後に傘を差し出した
手の温もりを思い出すから
「またね」って笑って言ったのに
それっきり
会ってはくれなくなった
哀しい日を思い出すから
雨が降るたび眠れない夜を過ごして
やっと忘れかけた
あの人の仕草を思い出すから
雨はキライ
移り気な
あの人を思い出すから
雨はキライ
夕空に
家路をいそぎ鳥がゆく
茜に浮かぶ黒い影
乱れることなく形を成して
車窓から
流れるごとく過ぎて行く
景色の中に
沈む陽を見る
帰ろう
帰りたい
遠く離れた故郷は
夕空に似て寂しくて
遠く離れた故郷は
離れていても優しくて
帰ろうって気持ちを包み込む
疲れた気持ち慰めて
帰ろうを頑張ろうに変えてゆく