「まぁとにかく今週日曜の1時だから。場所は駅前」

そう言う大紀に俺は返事をしなかった。
愛花ちゃんと会う事をばっくれようと考えていたからだ。

「政宗…」

俺がその場をはなれようとした時だ。

「絶対に来いよ」

まるで地の底から響くような大紀の声が聞こえた。

俺はその声を聞いた瞬間絶対に行こうと思った。なぜなら行かなければ命が無いということを感じたからだ。