「あれはどういうことなの!?」
ユウが消えて、やっと状況を把握したらしいココが再度叫び声を上げる。
静かに、真が答えた。
「ユウさんはーーどうやら、天界でかなり上の地位にいる人みたいなんだ。
ココは知らないだろうが、大天使のグループ分けの時にも、前で喋っていたのはユウさんだった」
グループ分け……ココがなつきさんを見つけて、追いかけ、やっと捕まえて渡すものを渡せた時のこと。
確かにユウはあの場に居なかったと思う。
「知っているのかと思ったけれど…やっぱり知らなかったのね」
アイカはため息と共にそう言った。
ココは黙って小さく頷く。
「とりあえずさ!今日の課題をさっさとこなそうよ?
あとちょっとで終わりでしょっ!!
頑張ろっ!」
きぃは暗い空気を打破するように、大きな声を出した。
それは少なからず効果を上げ、5人は「また後で」という言葉と共にそれぞれ翔び立つ。
ココも、それに習った。