ぎゅっと閉じていた目を開け、視界がはっきりすると、ココはゆっくりと辺りを見回す。 消えた感じのしたなつきの魂は、やはり跡形も無く消えていた。 「おねぇちゃん、光の塊になって、身体に入って行ったの。 きっともうすぐ、起きてくれる」 ゆういがすっきりとした笑顔を浮かべていた。 ゆういと知り合って、初めての心からの笑顔。 ココの心にずっと残っていたしこりが、やっとなくなった瞬間だった。