「ねっ、ココ。
このまま、なつきさんとゆういちゃんを病院に連れてっちゃいましょうか」


「え?」


ココは耳を疑う。


記憶が戻らなくては元の体へは戻れないと、ココでも知っていたから。



「たぶん、思い出すのを怖がっているだけで、体に戻ればちゃんと思い出せるわ。ココと、ゆういちゃんがいるし」


嫌に自信たっぷりに言うユキに、ココは従わざるをえない。





そして、ゆういちゃんを説得し、なつきさんと手をつなぎ、なつきさんの眠る病院へと、一行は向かうのだ。