「さーーーっと、忘れてたような、記憶……がーーー」 「頭に流れた?」 ココが言葉を続けると、微かになつきが頷く。 「前にもあったんじゃないかしら?同じようなことが」 それまで黙って見ていたユキが、そっとなつきに問いかけた。 「あっ……たかも……しれ、ない」