「なつき……さん?どうしたの!?」


ココが振り返ると、なつきさんが頭を抱えて、怯えたように声を発している。


ゆういは、なつきのそんな姿を見た瞬間、ハッと我に返ってなつきの下へと駆け寄った。



「おねぇちゃん!?頭痛いの?
おねえちゃん!!」


ゆういが近づくと、なつきはより小さくうずくまる。


何だかまた、逃げてしまいそうな予感に駆られたココは、ゆういを止めた。



「何でっ!?ちょっと、止めないで!!おねぇちゃんが苦しんでるっ!!」