「じゃあ早速、海へ行きましょうか


海の平和を取り戻すために」


そうして、波音と海斗は海へと向かった


しかし…


「なんだよこれ…」


目の前の海は信じられないほど荒れており、いつもの透き通るような水が濁っていた


「とうとう、地上の海にも影響してしまったのね」


「…どういうことだよ」


「あたし達が住んでいた深海は既にこんな感じになっていたわ
もしかしたら、もっと酷くなっているかも…」


人魚の仲間達は大丈夫かしら…

魚人族は王子がいないから、きっと混乱しているでしょうね…


「…行くぞ、波音」


「ええ…」