「あたしが人魚になってしまう条件は二つ

一つは水に濡れること

もう一つはプリンスに触ること

あなたがあたしに触った瞬間に、もしあたしが人魚になったら、それがプリンスの証拠よ

まぁ、昨日の出来事で人魚になるかどうかはわかりきっているけどね」



そして、俺は波音の手を握った



すると、みるみるうちに波音の身体が光だし、あっという間に人魚になった


「本当に…俺がプリンス…」


「ええ、海斗が水を操れたのもプリンスだからよ」


そうだったのか…

てか


「知ってたんだな」


「まあ…いろいろとね

それよりも、海斗に頼みたいことがあるの」


そう言うと、波音は話し出した