朝起きたのは私のほうが先だった。

光信の眠った顔を見るともう少し寝かせてあげたいって思う。

私が少しでも動くとギュッと抱きしめられてまるで抱きまくらになったみたい。


すごく彼に抱かれて眠ると居心地がいい。


でも、光信は毎日忙しいのに私の為に時間を作っていていつも気が引けてしまう。


コーヒーでも入れてあげようと考えながら彼の寝顔をまた見つめると

「そんなに見つめられると朝から食べてしまいたくなる、

美穂は誘ってるのか?


今日は一日休みだからいつでも時間があるぞ?」

ニコッと笑って私を見る光信にカッと顔が赤くなったのがわかった。


「もう、誘ってなんかっ


コーヒー入れようかなって考えてただけ。


今日はお休みなの?」


恥ずかしくて目が合わせられないから彼の胸元で話しかけると


顎を擡げられて目を合わせると

「ああ。今日はずっと一緒に過ごそう。

まずはっと 


もう少しこのままで美穂を感じていたい。


いいかい?」

「うん、もちろん。

一緒に過ごせるの嬉しい。」

本当に嬉しくてそう言うと私はギュッと彼の抱きしめている腕を握った。