二人で残って片付けをするけど、お酒が回っていて思ったよりもはかどらないから諦めてソファーに座り込む。
「あ~、楽しかった。
真由、本当にありがとね。
岳斗君に友達まで紹介してもらって、私男友達なんていないから、どうしようって思ってたの。」
「ああ、剛ね。
あの子複雑な環境な子でね、
ま、それはいいとして。
濱っち迎えに来るんだって?
うち泊まっていけばいいのに。
全くどこまで独占欲の塊なんだろうね。
美穂はそれでいいの?」
「独占欲じゃないよ。
毎日忙しいから時間が合うのって夜だけだから。
こうやって迎えに来てくれるなんて私のほうが恐縮しちゃうよ。
帰っても携帯が時々鳴り出して仕事みたいでね。
本当に忙しいから体大丈夫なのかと心配。」
「あんたは、自分の幸せ考えないと。
濱っちといて美穂が幸せじゃないと、あんたがあわせることないのよ。
あっちが年上で大人なんだから、甘えればいいの。
わかった?」
真由の言葉は私に頑張る気を与えてくれる。