「美味しかった、美穂今日はありがとう。

こうやって鍋できるのも寮じゃないからだよね~。」

と真由が言ったので


「うん。

良かった。みんなでこうやって食べるの楽しいね。


岳斗君、ありがとう。」

と私が岳斗君に感謝の意を表したら


「何が?

俺何もしてないけど?」

と不思議そうに言うから


「鍋食べたいって言ったじゃない。

それにいっぱい材料も買ってくれて。」

「ああ、そういうこと。

どういたしまして。

こんなことならいつでも鍋に誘うぜ?」

「剛と倉梯君も仲良くなったみたいだね。

良かった。

あいつ人見知りだから、


でも倉梯君がいてくれてよかった。


ありがとう。」


真由からのありがとうに岳斗君頭に手をやってカリカリしてた。

私とは普通に話せるのに他の女子の前では少し無口になる岳斗君。




みんなで少しお酒を飲みながら話していると言っても話しているのは私と真由だけで二人はほとんど相槌だけ。
その時、光信から連絡が入った。


「もしもし、光信今ね、真由の部屋でお鍋してたの。」

(そっか、今仕事終わったから迎えに行こうと思ったんだけど、

飲んでるのか?)

「うん、少しだけ。待ってるから迎えに来て~。へへへ。」

少し酔っているのは明日は土曜日でバイトも大学も無いから、それに真由の部屋だからつい気が緩んで寮生活のような感覚に陥っていた。



連絡が来て私が帰りの支度を始めると真由が

「濱っち来たら下まで送っていくから、ほらあなた達も帰る準備して。

女の子の部屋に男二人残すのなんてまっぴらよ。」


真由が岳斗君と郷田君に先に帰ってもらった。