*
「……やっぱりやめた」
デパートを出て、もっとファミリー向けの安価のものがある量販店へ向かう。
ぐるりと見て回って見つけたのは、佑くんと翔太の下着。
「うん。やっぱり下着は白でなくちゃね」
最近首回りが黄ばんできていた事を思い出して、それぞれに二枚ずつ買う。
それから、ぷらぷらとおもちゃコーナーを見た。
翔太の好きな怪獣のフィギュアがたくさんある。
「なにが一番好きって言ってたかな……」
一体一体のフィギュアの名前を見ながら指でなぞる。
そういえば、“一番好き”でもめたこともあったなぁ。
*
「ママ、すき」
翔太のおしゃべりが上手になったころ、私にまとわりついてよく言ってくれた。
「翔、パパは? パパはどうだ?」
佑くんが必死に翔太に話しかける。でも、一緒にいる時間の絶対量が足りないから、翔太はなかなか佑くんになつかなかった。
「や、ママがいい」
「遊んであげるぞ、ほら、高い高いしてやるから」
「ほんと?」
トコトコと進んで行った翔太を、佑くんが嬉しそうに持ち上げる。
「キャー」
大喜びで笑う翔太。佑くんも満足げに翔太をおろした。
「楽しいか?」
「うん!」
「そっか!」
嬉しそうに笑い合う二人。
これで翔太も祐くんになつくかなと思って見ていたら、またすぐ翔太が私の方にやってきてしまう。
「……やっぱりやめた」
デパートを出て、もっとファミリー向けの安価のものがある量販店へ向かう。
ぐるりと見て回って見つけたのは、佑くんと翔太の下着。
「うん。やっぱり下着は白でなくちゃね」
最近首回りが黄ばんできていた事を思い出して、それぞれに二枚ずつ買う。
それから、ぷらぷらとおもちゃコーナーを見た。
翔太の好きな怪獣のフィギュアがたくさんある。
「なにが一番好きって言ってたかな……」
一体一体のフィギュアの名前を見ながら指でなぞる。
そういえば、“一番好き”でもめたこともあったなぁ。
*
「ママ、すき」
翔太のおしゃべりが上手になったころ、私にまとわりついてよく言ってくれた。
「翔、パパは? パパはどうだ?」
佑くんが必死に翔太に話しかける。でも、一緒にいる時間の絶対量が足りないから、翔太はなかなか佑くんになつかなかった。
「や、ママがいい」
「遊んであげるぞ、ほら、高い高いしてやるから」
「ほんと?」
トコトコと進んで行った翔太を、佑くんが嬉しそうに持ち上げる。
「キャー」
大喜びで笑う翔太。佑くんも満足げに翔太をおろした。
「楽しいか?」
「うん!」
「そっか!」
嬉しそうに笑い合う二人。
これで翔太も祐くんになつくかなと思って見ていたら、またすぐ翔太が私の方にやってきてしまう。