「ってことで!これから3年間よろしくな!」


「奏汰!」「本郷くん!」


いつの間にか奏汰が真後ろに立っていた。

…じゃなくて!

「なんで教えてくれなかったの?」

「びっくりさせたかったから?っていうか、普通気付くだろ。制服あったんだから」

「え?どこに?」

「いつもんとこ。掛かってただろ?」


んんー。

言われてみたら掛かってたような気がしないわけでもない。

けど。


「覚えてない」

「はぁーーー。ほんとお前の注意力の無さには脱力する」

「な!そんな言い方しなくてもいいじゃんか!」

「ちょっと。あんた達。夫婦ゲンカならよそでやってよ」

「「夫婦じゃない!(ねぇ!)」」

「真似しないでよ!」

「そのセリフまんまお前に返すわ」


むっかつくーーー!

朝弱いくせに!

奏汰のくせに!

「顔がうるせぇ」

「は?何それ!」

「自分で考えろ。単細胞」


ひっどーーー!

ほんと、ムカつく!

バカ奏汰!


「もう行こっ!海美」
「あはは笑」


そのあと海美が奏汰に何か言ったらしく、奏汰は真っ赤な顔して「うるせぇ」って言ってた。

ま、この二人がおかしい?のは元々だから気にしないけど。