「んめぇー!やっぱ梨奈のオムライスは超うめぇ!」
「でしょー!おかわりもいっぱいあるから皆どんどん食べてね!」
「おかわり!」
「はやっ!奏汰、もうちょっとゆっくり食べなさいよー」
そんなゆっくり食べられっか。
梨奈の手料理なくなっちまうじゃねーか。
しかも梨奈のやつ、アップルパイなんかクラス全員分作りやがって。
あいつのアップルパイ世界一うめぇんだから。
俺だけのもんにしたかったのに。
「奏汰?怒ってる?どうかしたの?」
「別に。それより、アップルパイ」
「まだ食べるの?何個目よ?」
そんなん知るか!
あぁ、むかつく!
「変な奏汰。これ、サービスね。何にそんなに怒ってるのかわからないけど、これ食べて機嫌直しなさいよ」
そういって渡されたアップルパイとりんごジュース。
ったく。こんなんで機嫌直るかっつーの。
「あれ?なんか嬉しそうじゃん?奏汰?」
「うっせ、悠斗」