あ。
忘れてた。
あと1人男子残ってるんだった。
どうしようかな?
「俺入ってもいいかな?」
うわ!かっこいい!
奏汰よりかっこいいんじゃない?
この人。
名前、知らないけど。
「え!三浦くん?大歓迎よ!ね?梨奈?」
「え?あ、うん」
三浦くんって言うんだ。
初めて知った。
「へぇ?お前から言い出すなんて珍しいじゃん、悠斗」
ん?奏汰の友達?
あ、あれか!
類は友を呼ぶってやつか!
だからこんなにかっこいいんだな。
なるほど。
「まぁな。奏汰の班楽しそうだし。よろしくね?梨奈ちゃん?」
「へ?あ、うん。よろしく、三浦くん!」
「あ、一応自己紹介しとくね。俺、三浦悠斗(Yuto Miura)。一応奏汰の友達」
そう言ってニッコリ笑った笑顔は王子様そのもので。
奏汰より三浦くんの方が王子様なんじゃない?
そう思うほどだった。