私が生まれたのは寒い11月の終わり頃

母は私を産んですぐに合わせて
もらえなかった。

私は顔を怪我して生まれたのだ

病気の名前は口唇口蓋裂(こうしん
こうがいれつ)

簡単にいうと私の場合は
口が鼻のところまで切れていて
口の中も切れていたりしていた

きっと母が私の顔を見たとき
涙したはずだ。
それは生まれてくれてありがと
という嬉し涙ではなく
ごめんなさい、こんな風に
産んでしまってという涙だ

私は生まれて三ヶ月くらい
手術をした
他にも赤ちゃんの頃に手術したはずだ

そして私はすくすくと育ち
小学生になった
手術していて私は普通の子と
あまり変わらない顔になっていた

しかしよく見ると鼻の下には
傷がある。

友達もいてそんなに嫌なこともなく
学校生活を楽しんでいた

じつは私には姉がいて
姉は障害をもっていた

それがわかったのが私が小2のころ

親は2人とも姉ばっかりになった
小さい私にはそんな病気の意味も
わからずひとりぼっちだった

いつも3人で仲良く出かけて
姉がうらやましかった

ある日

学校に行ったとき私は貧血持ちで
遅刻をしていった
よく遅刻したり休んだりしていた
「おはょー」
「また遅刻したの?ももちゃん」
「ぅん、ちょっと」
「どーせ寝坊でしょー?」
「ちがうょ!しんどくて」
「うそつきーーだってももちゃん
へんだもん!!」
「え」
「喋り方も変だし!顔なんか変!休んだりするし!みんなそー思ってるよ!」

何言ってるの、
私って変なの?普通に喋ってる
つもりなのに
顔も変なの?みんなと違うの?
みんな、、


私のこと変と思ってたの


私はその子と喧嘩して
泣きながら殴った