「♪~♪~」


あのあと校長先生に学校見学しておいでと言われて行こうとしたら


「凛さんに案内してもらえば?」


との事で鼻歌を歌っている凛さんと一緒に歩いていた


それにしても機嫌がいいなぁ…


プリンを食べてる時はものすごく嬉しそうでゆっくり食べてたしな


なんかねものすごく可愛い生き物みたいだ…。


「あっ…あの……お名前は何て言うんですか?」


窓の方を向いて歩いてると急に彼女は話しかけてきた


(はっ話し掛けてきた!!!)


意味もなくテンションの上がる俺


「俺は近藤春樹!君は?」


すると彼女はモジモジしながら声を発した


「わっ…私は…雪野凛(ユキノ リン)学年は中学二年…」


「中学二年!?」


俺が急に大きな声を出したからかビクッと震える彼女…


「俺と同じ年なんだな!同じクラスに慣れたらいいよな!(ニカッ」


「そうだね…同じクラスになったらプリンのお話たくさんしようね!」


笑っているのか笑っていないのかわからないけど、声で笑っているのが確認できた


とても可愛くていい子…



この時俺はまだ彼女の隠しているものには気づかなかった…








「今日はありがとう!」


「いえいえ…こちらこそありがとうございました…とても楽しかったです!」


「俺も楽しかった!」


二人は声を掛け合い帰路についていた


すると彼女は急に止まった


「どうしたの?」


すると彼女はさっきまであった楽しそうなオーラを消して冷たい雰囲気を漂わしていた…


「私の家…ここだから…。また、学校でね」


そう短く言うと家の中に入っていった。


この家って……


朝怒鳴っていた家だよな?


大丈夫なんだろうか?


俺は心配しながら歩いて行った。