やっべえ、どうしよう!!!!
押したものはしょうがないのに、ドアの前でそわそわする俺。
…ただ丹田千晶に会うだけなのになにやってんだよ俺…
小さくため息をつくと
ガンっガタッダダンッ
ドアの奥からそんな音が聞こえてきた
な、なんだ!?
そう思っているとドアがゆっくりと開いた
「…っ!?」
「…あ、れれ。藤宮光…ど、したの」
ドアを開けたのは丹田千晶。
でも髪はボサボサで顔色は悪く、熱のせいか目は潤んでいていつもはうるさいくらいの声にも張りがない。
さらに病人のくせにキャミソールにハーフパンツなんていう格好をしていた。
「おまっ!その格好はいくら夏だからってだめだろ!」
「…そうな、の」
そこまで言うとゆっくりとまぶたを閉じて…
「…っと!」
俺の胸へ倒れこんできた。