「…そーゆーの、独占力って言うのよ?」




少し間を空けて慎先輩がニヤニヤしながら言ってきた。




俺はだんまりを決め込んだ。




からかい始めた先輩たちを止めるのにいい方法はこれしかない!!!





「…ってか、害を与えるのはむしろ千晶のほ…」



翔太先輩の声に被って聞こえてきたドアを開けるガラッという音




「ただいまー。」



「おかえりー。」





何食わぬ顔で帰ってきた丹田千晶。


当たり前のように受け入れる先輩方。




「…大丈夫ですか!?千晶先輩!」




俺が駆け寄ると先輩方はそれぞれ千晶先輩の瞬殺説を俺に話していく



そこではっと気づく。



そう言えば丹田千晶は丹田千晶と認識する前は瞬殺の先輩なんだったっけ…




そう言えば俺、この1週間洋太との約束忘れてた気がする




…ってことはあと3週間しかねえし!?





千晶先輩は頬を膨らませていた。