「ちょっと千夏ったら強引じゃない!」
奈々は少し怒ったような口調でそう言いながらテーブルに近付いてくる。


私は過度に驚いた!

8割方飲み干したカフェラテの表面のフォームドミルクをスプーンでどかすと、下の層のエスプレッソでてきて、二つ作るとそれが目のようになり楽しくなる。

それから口とか髪の毛とかの作成にトライ、ぐちゃぐちゃになり、もはや目すらなくなった状態のよく分からない模様に、私はちょうどため息をついたところだった。



「もう、10分ごとに変なメッセージも入れないでよ!ヒトニヤ3時間ってなに?」
そう言いながらも顔は怒ってないのが奈々のかわいいところだ!



zuccaは21時半を指している。



『集中してラテアートをして、気分転換に留守電と戦う』というサイクルで1時間近くが経っていた。




「楽しい時はあっという間だ!」


私は自然に声に出してつぶやくことができ、少し前の不完全燃焼が解決し、心から気分がよくなり会心の笑顔だ!