「そいつら、ぶっ殺す!!」

ハルは、皇一家を探り始めた。



「咲陽、ごめん…

あたしのせいだ…」

事情を話すと、久美はアタシを抱きしめて泣いていた。




久美の事、ちょっとは恨んだりした。


久美が予定通り来てたら、こーはならなかったんじゃ?って。

まぁ、八つ当たりだけど。


それに、"遅れる"メールのおかげ?で、
リアルな現場をハルに見られずに済んだのかもしれない。






それから…


骨折の手術を終わらせて、

性病は陽性だったけど、治療した。


問題のAIDSは、

陰性だったから、ほんとに安心した。





その頃にはもう8月に差し掛かってて、

アタシは少しだけ落ち着きを取り戻した。