ガシッ!

入口の柱にしがみついた。


「コノッ!しつけぇんだよ!!」


思いっきり、柱から引き離されて、プレハブ内に投げ落とされた。


「ったく、威勢がいいオンナだな」

男はため息をついた。


その一瞬の隙をついて、
アタシは立ち上がってドアを開けた。


「コイツ!いーかげんにしろよ!!」

腕を強く引かれ、叩き込むようにハツられた。


身体への痛みと心への衝撃が走る。



男達は入口に立ち塞がり、カギをかけた。


「逃げれるワケねーだろ?
アタマ悪りィオンナだな!」



そんなこと、きっと…わかってた。

だけど理屈じゃなくて、無我夢中で身体が動いてた。




周りには十数人の男達。


ゾッとして、息を飲んだ…