「そーだ!咲陽、
昨日 飲み会で聞いたんだけど…
最近 皇一家(すめらぎいっか)ってのが
ヤバイらしい。

お前、気をつけろよ!
あと、久美にも言っとけよ?」




久美…

最近、久美はアタシを避けてるカンジだ。

まぁ、仕事忙しいのかもだけど…


今度の休み、久美の職場に顔出してみよっかな。





数日後、久美の働いてる小学校の育成クラブに行ってみると…


「誰のお母さん?」

低学年っぽい男の子達が話しかけてきた。


「お母さんじゃねーよ…
どー見てもお姉さんだろ!」


「じゃあ、お姉さんって呼んであげるから、サッカーやろーよ」


おいおい…


「ったく、くそガキが…
負けたらキレイなお姉さんって呼べよ?」


つい夢中になって、遊んでたら…


「…なにやってんの?」

久美に、冷ややかにツッコまれた。