「名前だけじゃない…

…向日葵だよ」


そう言って、ナオはアタシを抱きしめた。



ナオ…



ありがと…


その言葉だけでも、救われた気がする…



アタシもナオにぎゅっと抱きついた。




「咲陽…


って、呼んでい?」



びっ…くりした。

なんか、マジ照れる。


「…

いーけど…

二人の時だけな」


「っしゃ!!マジか!!」

すっげー嬉しいそうに、はしゃぐナオ。


「咲陽…



咲陽!



咲陽!!」


「あーも!
イミなく呼ぶなよ!」

コドモか!


「意味あるから、返事しろよ」


なんだよ、もう…

黙ってナオを見つめた。


「…咲陽」

「…なんだよ?」


ナオもアタシをまっすぐ見つめる…















「好きだ」















!!!





どーしよう!!!



ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ!


胸が…締め付けられて…




苦しすぎる…!