「…大丈夫か?」


「…

なんで?」

態度に出てんのか…?



「…様子が変だったから」


やっぱり出てたんだ…

だから、いきなり抱きしめてきたんだな。



「もう、大丈夫だから…

つか、今日は早いんだな?」


ナオはいつも遅い時間にくる。


「…

うん、デカい収益上がったから、
長く一緒に居たくて」


「…長く?」


「あれ、聞いてない?

ラストまで夕月、オレのもんだから」



そのセリフは…

すげぇドキッったけど!!



「はァ!?
何やってんだよ!
金、ムダ遣いすんなよ」


ナオは、今からラストまでの時間を全部
買い取ってた。


「ムダ遣い?

オレにとっては、
すげー価値なんだけど。

…夕月は、嬉しくない?」



嬉しいけど…


嬉しいけど…!