ナオはカラダを少し起こして、ベッドに
肘をついた。

顔にかかる濡れた前髪の間から、
ナオの瞳がアタシを見つめる。




「うん…


好きだよ」





ヤバい…







アタシ、ヤバい…




自分の気持ちをゴマかすように、
視線をそらして続きを聞いた。


「…なんでアタシ?」


「…



すごく、

キレイだから…」



顔かよ!!!



確かに、大して中身ないけど…

なんか、ショックだな。








中身があったら…



ハルもアタシを見捨てなかったかな…



幼馴染を…
久美(ひさみ)を超えれたかな…